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産地だよりReport

Vol.17

埼玉県比企郡 紅葉堂

こだわりや・こだわり市場で長い間人気のある、切落としタイプの素糖カステラ。
この素糖カステラを作っている紅葉堂にお邪魔してきました。

紅葉堂

紅葉堂を訪ねて

紅葉堂は昭和23(1948)年、東京・青山にて創業。
新宿を経て、昭和56(1981)年、現在の地・埼玉県嵐山町に移転します。
初めは自社で販売も行っていましたが、卸売りに切り替わっていきます。
現在は複数の会社のへOEM製造(他社ブランドの製品を製造)を行っていらっしゃいます。

紅葉堂 原料のこだわり

まずは原料や作り方へのこだわりをご説明いただきました。
素糖カステラは、砂糖・小麦粉・卵・水飴・はちみつのたった5種類の原料だけで作られたシンプルで素朴な商品。

砂糖は、沖縄県産の粗糖100%。
粗糖とは黒糖を作る工程から1課だけ蜜分を取り除いたもので、黒糖の良さを程よく残しています。
素糖カステラの生地が他のカステラに比べて少し黒っぽいのは、この粗糖(黒糖)の色が出ているのです。新糖に切り替わる時期など、季節により少し白っぽく見えたり色合いが変わることもあります。

紅葉堂

小麦粉は100%国産。
国産の小麦はグルテンの多い種類で、もともとうどん粉として使われていました。
このため、もちもち感がカステラにしたときに独特のもっちり感として表れています。
以前はアメリカ産のカステラ専用の粉を使用していたこともありましたが、国産小麦の方が味と香りがいいということで、地元埼玉県産の小麦粉を使用するようになったそうです。
国産小麦を使うにあたり、「ふんわりさ」を出すのに苦労されたとか。

紅葉堂

卵の力でふんわりとした食感をうまく引き出すよう、何度も工夫をされたそうです。
その卵は、紅葉堂のある埼玉県近県の契約農場から新鮮なものを取り寄せています。
水飴は国産もち米を原料としたもの。
2008年まではコーンスターチを使用していましたが、遺伝子組み換えの分別が難しくなってきたため、国産の水飴に切り替えたそうです。

紅葉堂

はちみつは、アルゼンチン産などのクローバー・アカシア・レンゲなどをブレンドして使用しています。
もちろん純粋なはちみつで、加熱したり他の成分は加えたりはしておりません。
以前は国産はちみつを使用していましたが、近年のはちみつ不足の影響でやむを得ず外国産を使用しています。

紅葉堂カステラ

そして工場へ案内していただきました。
カステラは材料を撹拌する機械にセットし、型に流し込まれ焼成の機械へと入れられていきます。
この焼成の機械へと入った生地は、途中横に設けられた窓で焼き具合を確認するほかは、焼きあがるまで取り出すことができません。

紅葉堂カステラ

焼きあがったカステラは、一晩寝かせてからカット。
紅葉堂ではカステラ以外にも、おまんじゅうなど和菓子を中心とした焼き菓子を製造しています。
食べごろはいつですか?という質問に、こう答えてくださいました。

「なんでもできたてがおいしいと思われがちですが、カステラやおまんじゅうの焼きたては糖分を感じづらくなっています。1~2日寝かせることによって糖分が戻ってしっとりし、おいしく感じられると思います。」

ちなみに、カステラなどの美味しい期間は焼きあがってから2~10日だそうです。
賞味期限は2週間ほどあるので、製造から10日を過ぎたらアルミで包んでトースターなどで10~20秒温めるとおいしくお召し上がりいただけるそうですよ!
是非お試しください。

紅葉堂カステラ

紅葉堂のカステラは、敬老の日と年始のお年賀の時期にプレゼントに適した箱入りタイプも扱っております。箱入りタイプは、通常の素糖カステラと抹茶カステラの2種類となります。
こちらも是非ご賞味ください。

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