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産地だよりReport

Vol.12

東京都墨田区 ミヨシ石鹸

2012年5月17日にオープンしたこだわり市場吉祥寺店で初めて取扱いを始めた、
ミヨシ石鹸さんの工場見学に行ってきました。

ミヨシ石鹸

ミヨシ石鹸を訪ねて

ミヨシ石鹸さんは、東京都墨田区に本社と一部工場、神戸にも工場があります。
この東京都墨田区はその昔、石けんの町と呼ばれて、花王・資生堂・ライオンなど多くのメーカーがこの辺りで開業されたのだとか。
日本に石けんが伝わったのは16世紀。

販売用としては19世紀(明治の初め頃)に横浜で作られました。
この横浜の石けん職人たちが東京都墨田区へ移住し、石けんの町として盛り上がったとのこと。
現在、墨田区に石けん工場のある会社は、ミヨシ石鹸さんと松山油脂さんくらいだそうです。

ミヨシ石鹸

創業120年、ミヨシ石鹸としてスタートしたのは1986年。
その当時1986~1987年頃は環境汚染について取り上げられることが多くなり、「合成洗剤を作るのをやめて、全て『石けん』にしよう」と方針を変更。
「真心をこめて石けんに生きる」を社是に、今日まで石けんづくりを行っています。

墨田区の工場では主に固形石鹸を製造していて、主力は無添加せっけんシリーズ。
使いやすさを追求し、固形や粉から液体、泡タイプ、ペースト状のものまで取り揃えています。

ミヨシ石鹸

原料は、国産の牛脂、大豆油、なたね油、オリーブ油、インドネシアやマレーシアから仕入れたパーム核油と水酸化ナトリウムです。
調理用の油脂などを製造している、グループ会社のミヨシ油脂から直接仕入れた油脂を使用。
高品質な油脂を使用しているため、無臭に近い石けん(※無香料の場合)作りができます。

ミヨシ石鹸

材料へのこだわり。
シンプルな材料、できるだけ原料臭を抑える。

牛脂を使う理由は、人体の油脂とよく似ていると言われるオレイン酸を豊富に含んでいること、また程よい固さになること、泡立ちがいいことです。
植物性の油脂も同じように、オレイン酸などを多く含むものを使用しています。
作り方は昔ながらの本釜を使った本釜焚き・けん化法で、1回分を4~5日間かけて石けんを作ります。

ミヨシ石鹸

油脂に水酸化ナトリウムを加えて1日撹拌
 →本釜で1日焚く
 →塩析装置に1日かけて余分な色素を抜き乾燥させチップ状にした石けん素地を練る
 →2日間ほど寝かせて成型
 →包装

ミヨシ石鹸

一つの釜から「無添加白いせっけん」で約15万個分の石けんができあがります。
何度も撹拌し混ぜ合わせるのは、均一化のため。
この手間をかけることで、使いやすい石けんになります。

ミヨシ石鹸

液体石けんは、中和法で行っています。
中和法とは、精製した油を脂肪酸とグリセリンに分解し、取り出した脂肪酸に水酸化カリウムを加えて加熱する製造方法。
こちらは3~4時間で出来上がります。

ミヨシ石鹸

最近よく見るようになった泡で出てくるポンプ式タイプ、これはミヨシ石鹸が先駆けです。
その影響か、ミヨシ石鹸で人気の高い商品は、泡の洗顔石けん・泡のボディソープ・泡のハンドソープだそうです。

ポンプの中にメッシュを入れていて、泡立ちを良くしています。
用途によって油の配合比率が違い、ポンプの中のメッシュも中身に合わせて変えているそうです。
ときどきポンプが詰まってしまい、泡が出なかったり勢い良く出てきて思わぬ場所にかかってしまうことはありませんか?

これは石けんが乾燥して固まってしまうためで、ポンプをぬるま湯に浸すと中の石けんが溶けて使いやすくなるそうです。
どうぞお試しください。

ミヨシ石鹸

シンプルな原料での石けんづくりにこだわっているため、泡タイプや液状タイプの製品の中身を見てみると、まるで水のよう。間違って飲んでしまいそうなほどです。
この夏からは、こだわりや昭島店とこだわり市場新所沢店、こだわりや藤沢店でもミヨシ石鹸の取扱いを始めました!

人気の泡タイプはもちろん、固形石けん・粉石けん・台所用・ベビー用などご用意いたしますので、どうぞご利用くださいませ。
店頭に無い商品もお取り寄せが可能ですので、各店スタッフまでお問い合わせください。

◇ミヨシ石鹸 取扱の商品を一部ご紹介
泡の洗顔石けん
泡のボディソープ
泡のボディソープ 替
泡のハンドソープ
泡のハンドソープ 替
白いせっけん
食器洗い石けん
食器洗い石けん 替
お肌のための液体せっけん(衣類用)
お肌のための液体せっけん(衣類用) 替

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