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産地だよりReport

Vol.9

山口県熊毛郡上関町 祝島

毎年多くのお客様が販売再開を楽しみにされている祝島のひじき、寒干大根、びわ茶。
年々収量が減っていて、販売できる数も限られています。
そんな祝島の商品が、どんな作られ方をしているのかをご紹介いたします。

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まずは「寒干大根」、地元ではかんぴょうとも呼ばれています。

材料の大根は祝島産のものと、最近は山口県の瀬戸内海の島で祝島と土地の質がよく似ているといわれる平郡島(柳井市)で生産されたものも使っています。
農薬を使わずに育てた大根を、ざくざくと大きく刻むのが特徴。
1~2月の冷たい西風が吹く時期に、海岸沿いや家の屋根などで4~5日ほど天日干し。
この天日干しをすることにより、きれいな空気、海からの潮風を受け、ぐっと甘みが増すのです。
天日干しした祝島の寒干大根は、普通の切干大根と比べて甘味が強く、厚めに切ってあるため大根本来の旨みと、しっかりした歯ごたえをお楽しみいただけます。
おすすめの食べ方は、そのまま!ポリポリとした歯ごたえと噛むほどに口の中に自然な甘みが広がります。
また、やわらかく食べたい場合は煮物に、食感を楽しみたい場合はハリハリ漬けにしてどうぞ。

photo2

続いて「ひじき」、瀬戸内海の穏やかな海で育ち、柔らかくて味の濃いのが特長です。
1月末~3月頃までが祝島ひじき採りの最盛期で干潮時の午前3時頃から採取開始。
根元15~20㎝程のところに鎌を当て、そこから先の若芽部分だけ採ります。根元の部分は少々固く味も落ちるので採りません。
採取したひじきは鉄の大釜に入れ、薪でじっくり6~8時間程かけて炊き上げます。
炊き上がったあと、さらに8時間近くかけて自然に冷まし、3~4日程天日干しして出来上がり。

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家の屋上や海岸でひじきを干す風景は祝島の風物詩。
なお、エビやカニの仲間の甲殻類が混ざっていることがありますが、これは食べても問題ありません。※アレルギーの方はご注意ください。
またひじきの表面に白い粉や繊維状のものが付着することがありますが、これはひじきに元来含まれる塩分やタンパク質が表面に出てきたもの。品質に問題はありません。
夏場を越したり出荷の後半になると、甲殻類や白いものが多少混ざったものもあるそうです。ご了承くださいませ。

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そして「びわ茶」。
古くから農薬を使用していないびわの木から太陽の恵みをたっぷりと浴びて青々としている厚みのある葉を選び、葉を水で洗い汚れや葉の裏側の細かい毛を落とし、葉を細かく刻みます。
硬い芯を取り除き、2~3日発酵。この発酵により、祝島のびわ茶独特の風味を出します。
天気の良い日に浜辺で天日干しし、低温で保存。天日干ししている間、葉にまんべんなく天日を当てるためにときどき手でかき混ぜます。
袋詰する直前に煎って香ばしさを出しています。
びわ茶は甘みのあるお茶、ホットでも冷やしてもお好みでどうぞ。ノンカフェインですので、幅広い年齢層の方にお召し上がりいただけます。
今シーズンはびわが極端に不足らしく、その影響かびわ茶も例年にない品薄状態だそうです。

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昔から海や山からの自然の恵みを大切にし、手間ひまかけた商品を作られている祝島の方々。
年々過疎化が進み島民が減少しているそうです。このままではいつか食べられなくなってしまう可能性も・・・
私たちにできることは、島民の方々を応援する意味でも、せっかくのおいしい食材を失わないためにも、祝島の商品を大切に食べることではないでしょうか。
2012年も寒干大根やひじきについては、いつから販売を再開できるのかまだはっきりと決まっていない状況ですが、わかり次第店頭またはホームページにてお知らせいたします。
もうしばらくお待ちくださいませ。そして商品を見かけた際は、是非お試しください!

※画像 祝島市場HPより抜粋

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