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産地だよりReport

Vol.8

長野県塩尻市 林農園-五一わいん-

ぶどうジュースやりんごジュース、五一ワインでおなじみの林農園さんのところにお邪魔しました。

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林農園の創業者である林五一さんが信州・桔梗ヶ原に畑を開墾

林農園は、前号ご紹介した井筒ワインさんのお向かいに工場と畑があります。
ちょうど100年前の1911年(明治44年)、林農園の創業者である林五一さんが信州・桔梗ヶ原に畑を開墾しました。
初めは梨を育て、やがて食用のぶどうやリンゴなどあらゆる果樹の栽培を手がけるようになります。

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1919年(大正8年)にはワイン専用品種のぶどう栽培も手がけ、ワインの製造を開始するとともに、試行錯誤を繰り返しながら果樹園から本格的にワイン製造を行うようになっていきました。
現在では「良いワインは良いぶどうづくりから」の考えのもと、7ヘクタールの自社農場と地元の契約農家からぶどうを仕入れ、原料から醸造・瓶詰に至るまで、一貫したワイン造りを行っています。

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まず、普段はなかなか公開しないという工場を、次にセラーを見学させていただきました。
工場内はぶどうの皮や種を選別機械や発酵用のステンレスタンクが並んでいたり、コンクリート発酵槽があります。
このコンクリート発酵槽で発酵させると野生酵母が入るため、味や香りに変化が出て、特長のある味になるとか。

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見学中、タンクで発酵させている途中の、澱などの沈殿物をろ過する前・後の白ワインを試飲させていただきました。
味や飲み口の違いは歴然!当たり前のことなのですが、ワイン造りの各工程は美味しく飲むために欠かせないのですね。

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次は、畑に案内していただきました。

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林農園では、スマート方式でぶどうを栽培しています。
スマート方式とはオーストラリアのブドウ栽培学者リチャード・スマート氏の提唱する栽培方法で、支柱に対しブドウの枝を垂直にかつ一方向へ伸ばしていく方法。
手入れが楽なうえ、ブドウの房ひとつひとつにまんべんなく陽の光が当たり、おいしいブドウが育つと言われています。
この方法を選んだ理由は、ぶどうの栽培を広めるため。あまり農業に詳しくない人でも育てやすいためから、と社長はおっしゃっていました。

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近年、自然の恵みを生かしたワイン造りが世界的にも評価され、国際ワインコンクールに数々出品し、いくつも賞をとっています。
「一番嬉しかった賞は、どのぶどうのときですか?」という質問に対し、それまで物腰柔らかに話を進めていらっしゃった社長の林幹雄さんは、はっきり「メルロです」と即答。
そこから熱い熱い思いを語って下さいました。

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桔梗ヶ原の地に適した農産物がなにか無いものか…と試行錯誤を繰り返している中でメルロに出会い、1953年より栽培に取り組み始めたそうです。
造りやすい方法で、とスマート方式を導入したものの、慣行栽培に比べると収量が少なくなってしまうためになかなか導入してくれる農家がいない、など多くの苦労があったとか。
それがいまや「桔梗ヶ原メルロ」と称されるほど世界でも有名に!他の品種でも賞をとるようになりましたが、今でもメルロが表彰されるときは格別な嬉しさがあるようです。

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「私たちは全ての人に好まれるために、人々共通の味覚に合わせたワインを造るのではなく、この桔梗ヶ原の自然の味と香りを持つ真のワインを提供し、一本一本のワインに個性ある息吹を与えることに心を込めたいと思います。
またそれを理解し、楽しみ、愛してくれる方々へお届けすることを至上の喜びとしています。」と林さん。

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毎年10月下旬より、新酒「収穫の詩」も販売開始となり店頭にも並んでいます。
熱い想いと手間ひまや愛情をたっぷり込められた五一ワイン、是非お試しくださいませ。

※お酒の取扱は、
【東京都】
池袋ISP店、田無店、調布店、昭島店、狛江店、吉祥寺店、錦糸町店、三鷹店、永福町店
【神奈川県】
新横浜店、港南台店、橋本店、相模大野店、川崎アゼリア店、小田急相模原店
【埼玉県】
新所沢店
【千葉県】
稲毛店、流山おおたかの森店、津田沼店

以上19店舗となります。店舗により取扱商品が異なりますので、あらかじめご了承ください。

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