<農薬・化学肥料を一切使用しない樽井さんの茶畑>
静岡県浜松市の根洗町、平地に広がった茶畑で樽井さんご夫婦と1匹のヤギが私たちを迎えてくれました。
畑に入るとまず目に付いたのは、貝殻が畑にまかれていたことです。
浜名湖が近くにあるため、そこで揚がったカキの殻を譲ってもらい、畑にカルシウムを補うためだそうです。
他にはなたね粕、魚粕、パーム粕などの有機肥料を使用するだけで、農薬や化学肥料は一切使用していません。
一般的に無農薬農園は虫がつきやすく、1番茶(新茶の頃)しか収穫できないそうですが、長年の研究と地道な努力によって虫がつくことなく2番茶・秋茶まで収穫することができる、それがこの茶園のすごいところなのです。
虫はほとんどつかないため、防虫対策は一切していないとのこと。
たとえ虫がついてしまっても2年は我慢する。
そこでカマキリを育て、肉食のカマキリに捕食してもらう、そうしたことがここの虫対策なのです。
他の農園に比べここの農園のお茶の木はとても太いそうです。
根本が太く元気な木が育つのは、それだけ畑の土が栄養豊富で健康な証拠です。3~5年に一度、根本から30cm程を残してすべて刈り取り、根本に陽が当たるようにすることで、木を生き返らせているのだそうです。
ここの畑の木は約35年で、大体45年ほど収穫できるそうです。
除草剤もまくことはありません。
草はヤギのハイジにすべてお任せ。
「うまい具合にお茶の葉は食べずに他の草だけを食べてくれて、時々畑に肥料もまいてくれるんですよ。」と奥さんが笑顔でおっしゃっていました。
これまでも除草のためにアヒルやカモを飼ってみたそうですが、飛んでいってしまい失敗。
多くの経験を経てめぐり合ったのがヤギだったそうです。
慣行栽培に比べ収量が少なく栽培が難しいなかで、農薬を使わずにお茶を作り続ける理由、それはお茶は一度も水洗いされずに加工され、畑から製造まで一貫して行い、私たちの元へ届けられているからです。
私たちのする質問に対して1つひとつ丁寧に笑顔で答えてくださった樽井さんご夫婦の優しさ、お茶に対する愛情を、お二人の笑顔からそのまま感じることができました。
毎年何気なく迎えていた新茶の季節が、今はとても待ち遠しいです。
※一部早いもので4月末頃を予定しております。










