朝は冷え込んでいましたが、天気もよかったため、作業していると暑くなるくらいでした。
今回は、夏扇(なつおうぎ)というネギの播種、堆肥づくり、ライ麦の播種、白菜の収穫、土壌の殺菌、植樹を行いました。
夏扇は、竹筒に種を入れ、4粒ずつ釘を使って播きます。
4cm四方の小さいマスに慎重に播いていくという地道な作業で、黙々と取り組みました。
堆肥作りでは、まず、林から落ち葉を集めました。
落ち葉は1m四方に組んだ木の枠に入れていき、その上に米ぬかを撒きます。
その後、同じように集めた枯草を重ね、足で踏んで圧縮し、米ぬかを撒き、さらに枯草を重ね・・・
の作業を繰り返して、高さ1mほどの木の枠をいっぱいにします。
久松さんによると、今回重ねた枯草のようなイネ科のものが堆肥づくりに非常に良いとのことでした。
これを雨にさらして湿らせ、堆肥にしていきます。集めた枯草を踏むとトランポリンのように弾力があり楽しかったです。
ライ麦の播種は、種を入れた車輪付き種まき器を押しながら畑にまっすぐ播いていきます。
一見簡単そうに見えますが、道具や足が土壌にとられ、なかなか苦戦しました。
白菜は丸々と育っていました。
収穫用のナイフで根元を切り、余分な葉を取り除いて整形し、箱詰めしていきます。
この白菜は店舗に並び、有機白菜として(有機JAS認定済み)販売されました。
味見をすると、甘みがあってしっかりした味わいでした。根元は水分がたまっていてみずみずしく光っていました。
太陽熱と水で発生する蒸気を利用します。
収穫後のまっさらな畑に、地表から15㎝深さまで湿るくらいじっくり水撒きをし、
その土壌の上に大型のビニールを被せ、はがれないよう周囲を土で固定します。
太陽熱で温められた水分がビニールの下で蒸気になることで土壌を殺菌する効果があります。
これにより、その後播いた作物の発芽率がよくなったり、雑草や害虫の発生を抑える効果があるそうです。
土壌の積算温度が900℃に達するまで行うと良く、気候や季節によりますが、他の農地では1週間ほどで達したそうです。
桜(ソメイヨシノ)、柿(渋柿)、梅を植えました。
梅には小さなつぼみがついていたのでこの春にちらほら咲いてくれるのではないかと期待しています。
さくらや柿も茨城の太陽を浴びてすくすく育ってくれるといいな、と願いながら根元の土を固めていきました。
今回は下準備作業が多かったですが、これからそれが良い土壌になったり、堆肥になったりするのがとても楽しみです。
なによりも自然の素材で手作りするその手間が、おいしく安全な食材につながっていくのを思うと、
一日の作業の筋肉痛も意味深いものになる気がしました。
次回の作業は、トマトとなすの播種です!次回の報告もお楽しみに♪
文章:こだわりや本部 鈴木